財布をなくしたときの対処法

2007/07/12

実はひと月ほど前に財布をなくしました。2 週間ほど前に新しい財布を買ったんですが、名入れ加工してもらったので、今日やっと手元に届きました。ひと月経って、やっと原状復帰できたので、ここで僕が財布をなくしたときにとった行動をまとめてみます。財布をなくしてしまった人の役に立つかもしれない。

まず、財布をなくした状況ですが、夜 9 時頃、JR の駅構内でうっかり財布を置き忘れてしまい、すぐに気付いたのですが、取りに戻ったらもうなくなっていました。財布には

* 現金約 1 万円
* キャッシュカード x 1
* クレジットカード x 1
* 免許証
* 保険証

が入っていました。最初に、僕が取ったすべての行動を列挙するとこうなります。

1. 交番に財布の紛失を届けた
1. カード会社に電話してクレジットカードを止めた
1. 銀行に電話してキャッシュカードを止めた
1. 住民票の写しを取得した
1. 信用機関に免許証・保険証の紛失を届け出た
1. 銀行でキャッシュカードを再発行した
1. 会社の健康保険組合に保険証の紛失を連絡した
1. 免許センターで免許証を再発行した
1. 財布を買った 😥

では、それぞれの内容を紹介します。

###当日の行動
まず紛失した日の夜のうちに以下の行動を取りました。

####1. 交番に紛失を届けた
まずは交番に届けました。紛失届に記入して、受付番号を発行してもらいます。この受付番号は、免許証の再発行など、後々色々なところで要求されるので、必ず届け出が必要です。また、紛失の公的証明は警察への紛失届の提出でなされるので、紛失物が悪用された場合でも、紛失届を提出していないと、紛失を証明できなくなります。

####2. カード会社に電話してクレジットカードを止めた
僕のカードはJCBのカードだったので、24時間のサービスカウンタに電話して、クレジットカードの停止を申請しました。また、同時にクレジットカードの再発行を依頼しました。

僕の場合はJCBでしたが、おそらくすべてのカード会社で24時間対応してくれるはずです。

####3. 銀行に電話してキャッシュカードを止めた
新生銀行に電話してキャッシュカードを停止しました。こちらも24時間対応の電話窓口がありました。JCBの窓口は担当者へ直通でしたが、新生銀行の電話窓口は自動音声案内で、担当者につながるまでかなりの時間がかかりました(焦っていたので、余計にそんな気がしました)。キャッシュカードの紛失など、緊急の対処が必要なのだから、専用窓口を用意して欲しいものです。

また、同時にキャッシュカード再発行の手続きについて伺いました。郵送ならしばらく時間がかかり、新生銀行の支店に出向けば当日発行が可能とのことでした。ただし、写真付きの身分証明書と届出印を要求されるので、免許証を一緒に紛失してしまった場合、パスポートなどの別の身分証明書が必要です。

###翌日の行動
紛失の次の日に以下の行動をとりました。

####4. 住民票の写しを取得した
おそらく必要になるだろうと思い、朝一番で区役所の出張所で取得しました。

####5. 信用機関に免許証・保険証の紛失を届け出た
ここがみんなあまり知らないところ。キャッシュカードやクレジットカードは停止してしまえば悪用できませんが、免許証や保険証はそれ単体で身分証として利用できるため、ローンを契約されたり、消費者金融でキャッシングされたりと、悪用の恐れがあります。そこで、個人情報信用機関に紛失を申告することで、悪用の危険性を多少低くすることができます。

そもそも個人情報信用機関は、消費者の要求に応じて、消費者の信用情報を開示するための機関です。信用情報には、個人情報に加え、クレジットカードのやローンの契約状況、支払い状況などが含まれています。銀行やカード会社、消費者金融などは、消費者から新規申し込みがあった場合にこの信用情報を参考に審査を行うわけです。

個人情報信用機関では、信用情報の照会や訂正ができますが、さらに免許証や保険証などを紛失したことを申告することもできます。カード会社や消費者金融は、申し込みがあった場合に個人情報信用機関に信用情報を照会するので、紛失を申告しておけば、紛失した免許証や保険証でカード会社や消費者金融に申し込みがあった場合、不正な契約を防ぐことができる**かもしれません**。真っ当な消費者金融ならよいですが、信用機関と契約していないような消費者金融での不正利用を防ぐことは難しいでしょう。もちろん、不正利用された場合に**支払う必要はない**そうなのですが、信用機関に申告しておくことは、紛失を証明する証拠の一つになるようです。

申告には身分証明書と手数料が必要です。僕はパスポートを使いました。申告の有効期間は、機関によりますが 1 〜 3 年程度です。もし紛失した免許証や保険証が発見されたら、申告を取り消すこともできます。

以下は、僕が届け出た個人情報信用機関です。業界別にいくつかあるので、一通り申告しておきました。

[全国信用情報センター連合会](http://www.fcbj.jp/index.html)
: 消費者金融系が加入している機関。申告は郵送か来社だが、24時間のフリーダイヤルで仮登録可能なのが親切でよい。他の信用機関の人にも、まずここに申告すべきだと言われた。東京だと浜松町に[ジャパンデータバンク](http://tokyo.fcbj.gr.jp/)という情報センターがあり、ここで申告できる。また申告と同時に、消費者金融からの信用情報の照会履歴も調べてもらえる。

[CIC](http://www.cic.co.jp/)
: 信販系クレジットカード会社が加入している機関。申告は郵送か来社。東京だと西新宿にオフィスがある。

[全国銀行個人信用情報センター]
: 各種銀行が加入している期間。申告は郵送か来社。東京だと大手町の銀行会館で申告できる。

上記 3 つの信用機関は CRIN (Credit Information Network) というシステムで信用情報を共有しているようなので、最悪どれか一つでもかまわないのかもしれない。

[CCB](http://www.ccbinc.co.jp/index.html)
: 外資系クレジットカード会社などが加入している機関。登録は郵送か来社。東京だと飯田橋で申告可能。

大体、以上の 4 つの機関でカバーできるようです。たまたま東京に住んでいたので半日ほどですべてまわることができました。僕は最初に CIC に行きましたが、他の 3 機関の窓口の地図を貰いました。お互いに協力しあっているようです。

####6. 銀行でキャッシュカードを再発行した
新生銀行の支店でキャッシュカードを再発行してもらいました。必要なのは写真付き身分証明書と届出印です。手数料などはかからず、無料で即時発行してもらえました。30 分もかからなかったと思います。

####7. 会社の健康保険組合に保険証の紛失を連絡した
ここは会社によって異なりますし、そもそも自営の方は違います。僕の場合は会社員なので、健康保険組合に連絡しました。ほぼ置き引きに近い旨を伝えたところ、2 〜 3 日で再発行されました。

###翌々日
紛失の翌々日の行動です。

####8. 免許センターで免許証を再発行した
僕の場合は東京の江東運転免許センターで再発行しました。平日の朝に行きましたが、お昼前には再発行してもらえました。おおよそ 4000 円ほどかかります。

再発行された免許証は IC カード内蔵のものにかわっていました。

###対処完了
以上で紛失への対処は大体完了です。実はものすごく動揺して凹んでいたのですが、その割には冷静に素早く行動できたと思います。

###後日
なくした財布と全く同じものを買いました。実は、買って半年で紛失してしまったのです。すごく気に入っていたので、自分を慰めるためにも全く同じものを買うことにしました。財布は montblanc のマネークリップだったのですが、新宿伊勢丹へ買いにいったところ、なんと価格改定で値上げされてました。ユーロ高の影響でしょうか。。。ただ、前回はなかったのですが、今回は無料で名入れ加工してくれました。ついでに monblanc は今年 100 周年なので、記念のペーパーウェイトも貰いました。これも前回はなかった。店員さんに、買ってすぐになくしたことを話したので、気を使ってくれたのかな?

###まとめ
今回財布を紛失したときに、かなり Web の情報に助けられました。個人情報信用機関なんて、今まで存在すら知らなかったし。紛失して怖いのは、クレジットカードやキャッシュカードよりも免許証や保険証なんだということもよくわかりました。皆さんも、できればこれらはなくさないようにしてください。すごく面倒なことになります。

もしなくしてしまった人がいれば、この体験談が多少なりともお役に立てればと思います。以上。

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